日常業務

 

月次定期点検

電気の使用中で一定以上の負荷の有るとき、異音、異臭、変色、振動、機器損傷等の人間の五感による点検、また非接触温度計、漏電電流測定器、コロナ放電検出器等を使用して機器の異常の有無の調査を実施しています。

点検頻度は施設の条件により下記のとおり点検いたします 。

1. 毎月1回の点検

大規模な病院や、変圧器ごとの漏電電流が50mA以上の施設、発電所を設置している場合等は毎月1回(発電所設置の場合は2回)の点検を実施しています。また施設者様のご要望により月に2回の点検も実施いたします。

2. 隔月1回の点検

次のいずれかの項目に該当する場合は、原則隔月1回の点検実施となり、施設者様と協議させて頂いて変更いたします。

  • 低圧回路のすべてに規定の漏電遮断器が施設されている場合
  • 変圧器ごとの低圧回路の漏電電流が常時50mA以下で、常時漏電電流を監視して異常時には連絡する手段が確立されている場合
  • 変圧器の合計容量が100kVA以下の場合

左写真は、変圧器の蓋を開けて内部点検した形跡がありませんでした。右写真は、変圧器の蓋を空けたところ蓋内部パッキンにヒビが入っていたので取り換え点検後の清掃は欠かしません。

3. 3ケ月に1回の点検

次のいずれかの項目に該当する場合は、原則3ケ月に1回の点検となります

  • 変圧器の合計容量が64kVA未満の場合
  • 変圧器の合計容量が100kVA以下のキュービクル方式受電設備を屋内に設置した場合

左写真は、当事務所へお客様より管理依頼直後の写真ですが、最初の年次点検を早めに実施して清掃を行い右写真のようになりました。

※月次の点検頻度を変更する場合の保安管理報酬は協議させていただきます。

年次定期点検

1年に1度、必ず地絡保護装置を動作させて、停電状態で点検測定をします。

年次点検していない場合年次点検実施している場合左側写真は、長時間清掃した形跡がなく、碍子が汚れて地絡(漏電)する危険性がありましたが、右側写真は、毎年念入りに清掃しているので心配がなくなりました。

【 点検内容 】

  1. 高圧機器の清掃を特殊清掃剤で実施し、絶縁性能の向上と汚れの付着防止処理を行います。
  2. 地絡保護装置の動作試験は、自己電源方式にて、リレー単独の動作時間測定と、遮断器との連動時間測定を実施し、動作時間の変化がリレーによるものなのか、遮断器によるものなのかの判定をしています。
  3. その他の保護継電器の試験を行います、なお当事務所ではOCR(過電流継電器)をはじめDGR(方向性地絡継電器)、VR(過不足電圧継電器、三相電圧継電器)、FR(周波数継電器、三相周波数継電器)、PR(逆電力、不足電力継電器)、DSR(短絡方向継電器)等発電所の系統連係保護継電器も試験しています。
  4. 高低圧回路の絶縁抵抗値測定、及び高圧ケーブルの5000ボルト以上の直流による絶縁診断をいたします。
  5. 接地抵抗測定をします。ビル内や屋上等で補助接地極を接続不可能な場合はクランプ式接地抵抗計で測定しています。

その他の業務

1. 官庁手続き業務

  • 保安管理業務委託申請、保安規程の届出
  • 電気主任技術者選任届出、保安規程の作成届出

2. 緊急出動体制

突発の電気事故発生の場合は最優先で出動します、到着に時間が掛る場合には、近くに居る代行者に出動を依頼して、一刻も早く到着する体制を確立しています。

3. 電気工作物竣工検査

  • 新設、増設、変更、更新工事等の完了時に規定の試験を実施します。
  • 今までの受注実績(個人情報保護の為公的機関に限定)
  • 旧・動力炉核燃料開発事業団
  • 岐阜県(東濃用水設備更新竣工試験)
  • 旧・建設省(国道トンネル受電設備竣工試験)
  • 長野県某農協(系統連係発電所竣工試験)
  • 長野県某第3セクター施設(系統連係発電所竣工試験)

4. 省エネ、電気使用合理化に関する測定、調査、提案をいたします。

5. 合理的で安全で低予算の電気設備の設計施工の提案

6. 電気安全、保安教育の実施

7. 特殊機器の取り扱いや試験方法の教育訓練の実施

管理技術者を目指す人や新規開業者が普段接することの無い特殊機器の取り扱いや試験方法の教育訓練の実施

8. その他電気一般のご相談